MtK Contemporary Art
(京都)
MtK Contemporary Artでは、田村友一郎の新作『ATM』を展示いたします。
田村はこれまで、土地固有の歴史的主題や時事的な主題などを扱い、映像やインスタレーション、パフォーマンス、舞台といった多彩なメディアの作品を発表。 主題となる事象をイニシャルや象徴的な記号へと還元し、その記号を複数の文脈を読み込む交流点とする事で、異なる次元や相位との相互関係性の中に顕れる「世界の姿」を作品によって露見させてきました。 本作では、田村のこの様な作品をにまつわるテキストや台本、インタビューなどの作品情報を機械学習したAIが、現金自動預払機を模した装置に格納され、観客が選ぶ任意の3文字をキーとし、啓示とも読める文章を自動出力します。
Art Collaboration Kyotoと同時に水戸芸術館にて田村のレトロスペクティブとして開催される個展『ATM』でも、対をなす作品が展覧会の核を担い展示されます。本展は、現金自動預払機(ATM)さながら、個展会場から離れた遠隔地でも田村の意図を介さず自律して、本作『ATM』が機能することを実証する初の試みの場となります。
Gallery Information
MtK Contemporary Artは2021年3月に、松島が現代美術作家・鬼頭健吾との出会いをきっかけに、京都の重要文化的景観に指定されている岡崎に設立しました。展示スペースのデザインは、京都に制作拠点を置く彫刻家・名和晃平が主宰するクリエイティブ・プラットフォーム〈Sandwich〉が監修し、日本庭園を有するギャラリーとして開廊しました。西日本に所縁のあるアーティストのプログラムを中心に、国内外で注目を集めるアーティストの企画展覧会を年間に10展示ほど開催しています。