2009年の設立以来、TKG+ はビデオ、写真、インスタレーション、ニューメディアなど、様々な表現方法におけるアートの実験的な取り組みを積極的に紹介してきました。TKG+では、ニューメディア時代のビデオアートを中心に、映像の美学と現代美術におけるその位置づけを探っています。この探求は媒体間の境界を曖昧にするだけでなく、現代美術と歴史、社会、文化との関わりを物語るものです。ギャラリーの軌跡は、アーティストやキュレーターとのコラボレーション、展覧会調査、コレクター層の育成を通して、当該地域において最も重要な現代美術を振興し支援する取り組みの集積であるといえます。
TKG+は台湾のビデオアートシーンを支持しながら、台湾のみならず、東南アジアの注目すべきアーティストを取り上げ、地理的な垣根を越えた現代美術によって国際社会を結びつけています。この試みは、「現代美術に特化したギャラリーの運営は、美術史と現代生活をめぐる旅のようなもの」という、ディレクターであるシェリー・ウーの哲学に共鳴するものです。そこでは美術は経済と相反するものではなく、人生の肖像であり内省の手段—芸術的理想を実現する条件としての行動的な順応性—であるといえます。TKG+は、その名のとおり、21世紀におけるアートの飛躍的な成長と可能性を信じています。