Gallery Collaborations

Takuro Someya Contemporary Art(TSCA)は2006年に設立された現代美術ギャラリーです。国内外の新進気鋭から著名なアーティストまで、多様なメディアを横断しながら制作される作品を紹介しており、2018年からは東京・品川のTERRADA Art Complexに拠点を構えています。創設者・染谷卓郎は、SCAI THE BATHHOUSEでの勤務を経て独立。以来、岡﨑乾二郎、大山エンリコイサム、ラファエル・ローゼンダール、細倉真弓、黑川良一、村山悟郎、伊勢周平、山下麻衣+小林直人らと密に協働し、制作支援や展覧会の企画・運営にも積極的に関わってきました。

近年は斎藤義重の展示を契機に、20世紀美術と現代をつなぐ視点からのプログラムにも力を注いでおり、さらに海外ギャラリーとの連携を通じて、国際的な文脈でアーティストの活動を紹介する取り組みも展開しています。

TKG+は2009年に設立された現代美術ギャラリーです。映像や写真、インスタレーション、新しいメディアなど、多様な表現領域にまたがる実験的なアートを紹介し、とりわけ映像表現における「動くイメージ」の美学や、それが現代美術において果たす役割を探求してきました。こうした活動は、アーティストやキュレーターとの協働、展覧会のリサーチなどを通じて、地域の重要な現代美術を推進・支援しようとする姿勢に結びついています。
また、台湾を拠点としながら、東南アジアの注目アーティストも積極的に紹介し、地理的な境界を超えた現代美術における対話の場としての役割も担います。これらの取り組みは、現代美術におけるギャラリー運営を「美術史と現在とを往還する旅」と捉え、アートと経済の両立、そしてアートを人生の肖像であり内省の手段と考える、ディレクター・Shelly Wuの哲学とも深く響き合っています。