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出展ギャラリー、ACK Curates 2024 テーマ、パブリックプログラム ゲストキュレーターのお知らせ
2024年6月18日
Press Release no.2
京都府(知事:西脇隆俊)と Art Collaboration Kyoto 実行委員会は、「コラボレーション」をコンセプトにした現代美術の国際的アートフェア「Art Collobaration Kyoto (ACK)」を2024年11月1日(金)から3日(日)まで国立京都国際会館にて開催いたします。
4回目となる2024年のACKでは、19の国・地域(25都市)から総勢69ギャラリーの出展が決定いたしました。ACKの最大の特徴は、ギャラリーが出展するブース形式にあります。日本国内のギャラリーと海外のギャラリーとが1つのブースをシェアして展示する「ギャラリーコラボレーション」と、京都にゆかりのあるアーティストや作品を紹介する「キョウトミーティング」の2つのセクションを設けています。世界屈指の老舗ギャラリーから新進気鋭のギャラリーまで、世界トップクラスのギャラリーが一堂に会し、多様な表現や価値観が交流する機会(プラットフォーム)として、国内外から高い評価を得ています。また、ACKが主催する「ACK Curates」では毎年異なるテーマを提示し、企画展やトークセッション、子どもを対象としたガイドツアーやワークショップ等、幅広い世代と関心層を対象としたプログラムを展開しています。
ACKは「芸術を起点とする複合的なプラットフォーム」としての強度を高めることを目指し、「ACK Curates」の2024年のテーマには「Resilience」(レジリエンス)を掲げます。テーマに着想を得て展開する企画展示「パブリックプログラム」のゲストキュレーターには、アンドレ・チャン(陳子澂)とチョン・チンイン(張瀞尹)が2018年に結成し、現代アートとその他の文化領域との融合の実践が注目を集める Arts Collective を迎えます。
今年は「キョウトミーティング」の規模を拡大するほか、京都各所で開催される様々なアートイベントとも引き続き連携し、ACKならではの企画をより充実させます。京都でしか体験することができない唯一無二のアートフェアを紅葉の始まりとともにお楽しみください。
出展ギャラリー
ACKでは「ギャラリーコラボレーション」と「キョウトミーティング」の2つのセクションを設けています。
ギャラリーコラボレーション
国内のギャラリーが海外のギャラリーをゲストに迎え、1つのブースをシェアして出展するセクション。今回は国内から27ギャラリーが参加、海外に本拠地のある29ギャラリーをゲストに招き、合計56ギャラリーが世界水準の現代アートを国内外に発信します。
ホストギャラリー(国内27ギャラリー)
ゲストギャラリー(海外29ギャラリー)
ANOMALY(東京)
A Thousand Plateaus Art Space(成都)、N/A*(ソウル)
Blum(東京)
Foksal Gallery Foundation*(ワルシャワ)
COHJU(京都)
Galerie Marguo*(パリ)
CON_(東京)
WWNN*(ソウル)
HAGIWARA PROJECTS(東京)
GAULI ZITTER*(ブリュッセル)
imura art gallery(京都)
Chabot Fine Art*(ハーグ)
KANEGAE*(京都)
THE SHOPHOUSE*(香港)
KAYOKOYUKI(東京)
Mendes Wood DM(サンパウロ)
MAHO KUBOTA GALLERY(東京)
STPI – Creative Workshop & Gallery*(シンガポール)
MISAKO & ROSEN(東京)
i8 Gallery*(レイキャビク)
水戸忠交易*(東京)
Annely Juda Fine Art*(ロンドン)
MUJIN-TO Production*(東京)
Crèvecœur(パリ)、Nonaka-Hill(ロサンゼルス)
nca | nichido contemporary art(東京)
Mind Set Art Center*(台北)
rin art association*(高崎)
WKM Gallery*(香港)
Satoko Oe Contemporary(東京)
Rossi & Rossi(香港)
SCAI THE BATHHOUSE(東京)
Tanya Bonakdar Gallery*(ニューヨーク)
思文閣(京都)
kurimanzutto*(メキシコシティ)
Sho + 1(東京)
KASMIN*(ニューヨーク)
シュウゴアーツ(東京)
TKG+(台北)
タグチファインアート(東京)
Dep Art Gallery*(ミラノ)
TARO NASU(東京)
Matthew Marks Gallery*(ニューヨーク)
Galerie Tenko Presents*(東京)
Weiss Falk*(チューリッヒ)
小山登美夫ギャラリー(東京)
Each Modern(台北)
XYZ collective(東京)
LambdaLambdaLambda*(プリシュティナ)
ヨシアキ イノウエ ギャラリー(大阪)
Chris Sharp Gallery*(ロサンゼルス)
ユミコチバアソシエイツ(東京)
Castelli Gallery*(ニューヨーク)
4649(東京)
Lomex*(ニューヨーク)
*=初出展
キョウトミーティング
京都にゆかりのあるアーティストや作品を紹介するセクション。今年は展示規模を拡大します。国内からは9ギャラリー、海外からは4ギャラリーが参加し、合計13ブースで京都ならではの展示をお楽しみいただけます。
ARTCOURT Gallery(大阪)
galerie frank elbaz(パリ)
Johyun Gallery(釜山)
A Lighthouse called Kanata*(東京)
MAKI Gallery(東京)
MORI YU GALLERY(京都)
MtK Contemporary Art*(京都)
neugerriemschneider(ベルリン)
OSCAAR MOULIGNE*(京都)
Gallery OUT of PLACE(奈良)
Perrotin*(東京)
Ulterior Gallery(ニューヨーク)
YUMEKOUBOU GALLERY*(京都)
*=初出展
ACK Curates
「ACK Curates」はACKが主催するプログラムです。プログラムディレクターが毎年異なるテーマを提示し、企画展「パブリックプログラム」や、キッズプログラム、トーク等のプログラムを展開します。
ACK Curates 2024 テーマ
「Resilience〜わたしたちがつなぐものたち」
私たちは、今、非常に複雑な時代を生きています。情報化社会により多様な価値観が浮き彫りになる一方で、大量に流布する情報を見極めることは非常に困難です。アート界でも、作品形態は多様化し、流通形態も複雑化しており、ひとつの価値観で作品を語ることができなくなっています。未来も不確かで価値観が多様な現代に、私たちはどのようにして自分にとっての幸せや価値を見出していけばよいのでしょうか。
「ACK Curates」では、今年のテーマに「Resilience」(レジリエンス)を掲げます。困難をしなやかに乗り越え、自身との対話と内省を繰り返すことによって回復するという人間に本来備わっている力=レジリエンスは、複雑な現代社会を生き抜くための重要なキーワードとなっています。新しい情報が目まぐるしく流れる中で、私たち一人ひとりが、自身の価値観を見失うことなく、互いに表現し、個を尊重し合える環境を整えるべく、ただひたすらに毎日を地道に繰り返していくこと。一見単調に思えるその毎日の繰り返しこそが、より多様でよりよい社会を築くための第一歩になると私たちは信じています。自己との対話を続け、確固たる自身の世界観を確立することで、他者の多様な価値観を受け容れることができます。私たちはレジリエンスによって芸術や社会の歴史を振り返りながら、同時に次の時代への扉を開いていけるのです。
京都では、1000年以上の歴史を持つ祇園祭が毎年夏に開催されています。疫病が流行した際に行った無病息災を願う祭礼が始まりとなった祇園祭は、1ヶ月にわたり様々な祭礼が続きます。1000年以上もの間、中断を余儀なくされることがありながらも、祭りを継続させて世界中の人々を魅了し続けるのは、時代に合わせて自らを変化させつつも、先代から続く歴史と文化を守り、次世代へ継ぐ、京都の人々の精神性があったからにほかなりません。
2024年のACKは、芸術を起点とする複合的なプラットフォームを目指し、京都を舞台に、「アーティストと、ギャラリー間の自由な思索を実現できるフェア」、「多様な表現や価値観を扱う展示や教育プログラム」、「対話と議論を促進するトークプログラム」を実施します。
内なる自己と対話する静かな時間を持つことと同様に、その沈黙を破り自己の考えや価値観を声に出して表現し、他者とシェアすることも重要です。ACKが掲げるコラボレーションの精神は、他者そして次世代とのつながりを生み出すきっかけとなるでしょう。そして、さらなる多様なアートを生み出すエコシステムや、多彩なアートが受け容れられる社会の実現につながることを願っています。
ACKプログラムディレクター 山下有佳子
パブリックプログラム
フェア会場及びその周辺の様々なスペースを広く使った企画展。今年のゲストキュレーター、Arts CollectiveがACK Curates 2024 テーマ「Resillience〜わたしたちがつなぐものたち」に応答するキュレトリアルテーマを設定し、セレクトした作品で構成します。
ゲストキュレーター:Arts Collective
Arts Collective は、キュレーターであるアンドレ・チャン(陳子澂)とチョン・チンイン(張瀞尹)によって2018年に設立された、香港拠点のキュレーションプラットフォーム。コンテンポラリー・アート、文化的影響、そして異分野間のつながりの交差点で実践を重ねている。2018年には上海当代芸術博物館(PSA)の新進キュレーター・プロジェクトに選出された。キュレーションした主な展覧会には「影を残して、時は去る」トーキョーアーツアンドスペース(2023)、「Æthereal」国立台湾美術館(台中、2021)、「Very Natural Actions」大館當代美術館(香港、2019)、「A Tree Fell in the Forest, and No One’s There」上海当代芸術博物館(2018)など。
チョン・チンイン(張瀞尹)
台北当代芸術館(MOCA Taipei)、香港アーツセンター(HKAC)をはじめ、アジア各地のギャラリーやアートプロジェクトに携わる。2022年にはデルフィナ財団のキュレーター・イン・レジデンスに選出されるなど、インディペンデントキュレーターとしての活動も継続し、近年は、芸術的実践、異分野間の交流と協働をテーマにした研究に取り組んでいる。
アンドレ・チャン(陳子澂)
現代の都市問題に応答するアーティストの実践に焦点を当てたキュレーションを行う。近年はアーティストが制作したテレビゲームに着目し、現代のテクノロジーがもたらす「誤認」について探究。2018年に香港のパラサイト(Para Site)による新進キュレーター・プロジェクトに選出されるなど、世界各地の様々な施設で展覧会やパフォーマンスのキュレーション実績を評価されている。
ACK Talks
カンファレンス機能の充実や文化芸術を中心としたコミュニティ形成を目指し、多彩なトークプログラムを実施する予定です。
ACK Kids’ Programs
会場内をガイドツアーで巡る「みる」と、実際に手を動かしてアーティストとともに作品を作る「つくる」がセットになった参加型ワークショップを行う予定です。また、生後3ヶ月〜7歳までのお子様連れのお客様に、バイリンガル対応の託児サービス(運営:洛和会音羽病院)をご用意します。託児サービスの申し込み開始は7月中旬を予定しております。
※ACK Curates の詳細は9月に発表を予定しております。
ACK 2024 開催概要
会期:一般公開 2024年11月1日(金)−11月3日(日)
内覧会 10月31日(木) ※報道関係者と招待者のみ
会場:国立京都国際会館(京都市左京区宝ヶ池)ほか
出展ギャラリー数: 69(国内36、海外33、うち初出展33)
主催:Art Collaboration Kyoto 実行委員会
京都府
一般社団法人日本現代美術振興協会
一般社団法人日本現代美術商協会
一般財団法人カルチャー・ヴィジョン・ジャパン
京都商工会議所
公益財団法人京都文化交流コンベンションビューロー
プログラムディレクター:山下有佳子
助成:令和6年度 内閣府 デジタル田園都市国家構想交付金
令和6年度 文化庁 我が国アートのグローバル展開推進事業
令和6年度 観光庁 特別体験の提供等によるインバウンド消費の拡大・質向上推進事業
後援:日本貿易振興機構 京都貿易情報センター
京都市
日本商工会議所
一般社団法人 新経済連盟
京都新聞
※2024年6月14日時点
メインメディアパートナー:株式会社ハースト婦人画報社
メディアパートナー:ARTnews JAPAN、Forbes JAPAN、美術手帖
URL:a-c-k.jp
Art Collaboration Kyoto (ACK) は、「コラボレーション」をコンセプトに、京都で開催する現代美術のアートフェアです。国内と海外、行政と民間、美術とその他の領域等、様々な分野とのコラボレーションを実現し、新たな可能性を開く機会となるでしょう。会場となる国立京都国際会館では「ギャラリーコラボレーション」と「キョウトミーティング」の2つのセクションを設け、出展ギャラリーが作品の展示・販売を行うほか、ACKが主催するACK Curatesの「パブリックプログラム」、パートナー企業とコラボレーションした「スペシャルプログラム」を開催します。ACK Curatesではその他、キッズプログラム、トーク等、これからのアートの担い手を育成する教育プログラムも充実。併せて京都府内では、ACK会期に合わせて多数のアート展示が開催されます。
以下の方々をアンバサダーに迎え、世界中のより多くの方々にACKを知っていただけるようご協力いただいています。
ジャム・アクザール(Jam Acuzar)
麻生和子
レナ・バウム(Lena Baume)、ナタリー・バウム(Nathalie Baume)
エドモンド・チェン(Edmund Cheng)
イ・ソヨン(Lee Soyong)
ジャック・ヴェルハーゲン(Jacques Verhaegen)
ジョンソン・ヤン(楊宗錞) & ソフィー・ワン(王怡蘋)
※ACKは2022年より保税展示場として許可を得ております。
※2024年6月18日現在の情報を掲載しています。最新の情報はWebや各種SNSをご確認ください。
問い合わせ先:ACK実行委員会 事務局 広報担当 有田、市川
E-mail press@a-c-k.jp