ジェフリー・ダイチは、1972年、マサチューセッツ州レノックスの小さなギャラリーでアート界でのキャリアをスタートさせた。1974年から76年までジョン・ウェーバー・ギャラリーのアシスタント・ディレクターを務めた後、ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得。1979年から88年にかけては、シティバンクのアート・アドバイザリー・サービスを立ち上げ、共同運営を担った。1988年、自身のアート・アドバイザリーおよびプライベート・ディーリング事業を設立。1993年から2000年にかけてはジェフ・クーンズの代理人を務め、同氏の代表作「Celebration」シリーズの共同プロデュースを手掛けた。1996年には「Deitch Projects」を開設し、250以上の展覧会やプロジェクトを企画。2010年に同スペースを閉鎖し、ロサンゼルス現代美術館(MOCA)の館長に就任した。その後、2014年にニューヨークでギャラリー活動を再開。2018年9月には、フランク・ゲーリー設計によるロサンゼルスのギャラリーをオープンさせた。こうした商業活動の一方で、キュレーターとしても多大な影響力を持つ展覧会を数多く手掛けている。主な実績に、「Artificial Nature」(1990年)、「Post Human」(1992年)、「Form Follows Fiction」(1997年)、そして上海のユズ美術館(Yuz Museum)で開催された「Overpop」(2018年)などがある。2023年3月から6月にかけては、香港のK11アート・ファウンデーションで「City as Studio」が発表されたほか、ムンバイのアンバニ・アート・センター(Ambani Art Center)の開館記念展となった「Confluence」では共同キュレーターを務めた。