Intersections
フェア会場のブース外に広がる多様なスペースを使った企画展示。
今年のゲストキュレーター、レオナルド・バルトロメウスが掲げるキュレトリアルテーマは「境界の外へ」。ACKの会場デザインや、国立京都国際会館という建築空間の特性を活かしつつ、実験的な作品を展開します。
各作品は、鑑賞するだけでなく、購入して自身のコレクションに加えることも可能です。
キュレトリアルテーマ 「境界の外へ」
目に見えないルールや、トップダウンでの統制、そして同調への静かな圧力によって社会全体が方向づけられるとき、人と人とのつながりはどうなっていくのでしょうか。
今日の私たちは、テクノロジーと実社会の双方において、さまざまな制約に、知らず知らずのうちに包まれて暮らしています。それらは私たちの機微を平坦にし、エコーチェンバーへと誘い、世界を少しずつ二極化させていきます。こうしてゆるやかに、しかし体系的に、自由が狭められていく状況に向き合いながら、Intersections 2026は「境界の外へ」を掲げます。いつのまにか引かれた境界の先を見つめるーーーその切実な思いとともに、私たちを分け隔て、決められた役回りへと導く暗黙のルールを、アートがどのように越えていけるのかを探ります。
私たちの社会が、固定化された社会的・商業的な慣習に、ますます深く覆われていくなかで、「境界の外へ」は、その外側でゆるやかに交わり合える場を生み出す試みです。ここでアートは、そのような境界をやわらかくほどいていく触媒として働き、その核には、鑑賞者の体験を豊かにすることが据えられています。作品をめぐり、思いがけない層や質感、心躍る瞬間をひらいていく旅を通して、本プログラムは、いまの分断が遠ざけてしまった、人と人との自然なつながりを取り戻し、分かち合いと共感に満ちた未来へと続く新たな道を開いていくことを目指します。
本プログラムでは、アーティストが思いがけないかたちで会場に立ち現れ、その作品を通じて、真に創造的な自律のための空間を切り拓いていくーーーそうしたオルタナティブで非伝統的なプレゼンテーションを展開します。
出展作家:エフライン・アルメイダ、ピオトレク・コワルスキー、クリス・レムサル、エルネスト・ネト、鈴木祥太 ほか
ゲストキュレーター:レオナルド・バルトロメウス(山口情報芸術センター(YCAM)キュレーター)
会期:ACK会期に準ずる
会場:国立京都国際会館イベントホール及びその周辺
出展作家
- エフライン・アルメイダ
Ph: Eduardo Ortega. Courtesy Acervo Efrain Almeida and Fortes D'Aloia & Gabriel, São Paulo / Rio de Janeiro.
- ピオトレク・コワルスキー
photograph by Bartek Zalewski
- クリス・レムサル
Courtesy of the artist and Margot Samel, NY
Photo: Matthew Sherman
- エルネスト・ネト
©︎ Ernesto Neto, Courtesy of Tomio Koyama Gallery
photo by Kenji Takahashi
- 鈴木祥太
ゲストキュレーター
- レオナルド・バルトロメウス
山口情報芸術センター(YCAM)キュレーター
ジャカルタ芸術大学を卒業後、2019年に山口に移住するまでアート・コレクティブ「ルアンルパ」(その後に「Gudskul Ekosistem」の一員)に所属。同コレクティブでの活動を通じ、アート、教育、地域社会が交差する領域に興味を持つ。これまでに、キュレーター集団「Kolektif Kurator Kampung」での活動(2017–2021年)をはじめ、「クリクラボ—移動の教室」(2021年)、「The Flavour of Power」(2022年)、「Speculative Library」(2023年)、「飯田街道聞き取りアートプロジェクト」(2024年)、「Dance Floor as Study Room」(2024年)、「PROJECT MRT」(2025年)などYCAMでの数々のプロジェクトや、森美術館での「六本木クロッシング2025:時間は過ぎ去る わたしたちは永遠」などのキュレーションを手がける。
バルトロメウスは自身をジェネラリストであると考え、様々な場所で行うワークショップ、レクチャー、展覧会、アートプロジェクトを通して常に新しいことを学ぼうとしている。