Talks

11:15−12:30

アートが私たちにもたらすものー教育とアートのつながり

芸術や自然など、美的なものに触れることは私たちの精神に安らぎを与え、ときにインスピレーションの源にもなります。また近年ではアート思考やデザイン思考など、クリエーションにおける考え方の重要性がビジネスの現場でも注目を集めています。こうした事例は、アートを学ぶこと、あるいは制作することや鑑賞することが、私たちの文化や、社会、そして精神にとって有意義なものであること示しているでしょう。本トークでは、アーティスト、教育者、脳科学者という異なる立場から、現代社会において芸術を学ぶことの意義について改めて見つめていきます。
(協力:アンスティチュ・フランセ日本)

登壇者
アナイグ・シャタン(エコール・デュ・ルーブル 学務部長)
川俣正(美術家)
中野信子(脳科学者/医学博士/認知科学者/東日本国際大学 教授/京都芸術大学 客員教授)

 

登壇者プロフィール
 

アナイグ・シャタン

美術史家、文化遺産チーフ・キュレーター。
キャリアのほとんどを美術史教育と文化遺産の専門家育成に捧げ、国立文化財研究所では2015年から2020年まで学芸員養成のコーディネーターを務め、5年前からはエコール・デュ・ルーヴルのアカデミック・ディレクターを務めている。
1882年の創立以来、エコール・デュ・ルーヴルはその立地、教育法、またフランスのみならず世界に対して影響力を持つという点において非常に特異な存在である。過去から現在に至るまで、あらゆる文化に属する芸術作品と資料的証拠に基づいた芸術の歴史を教え、広めることを使命としている。その根底には、芸術作品や文化遺産が現代社会においてなくてはならないものであるという確固たる信念がある。

ウェブサイト:École du Louvre

川俣正

フランス、パリ在住。1977年より発表活動をはじめ、1982年にヴェネツィア・ビエンナーレの参加アーティストに選ばれ、その後もドクメンタ、ミュンスター彫刻プロジェクトなどの国際展にて高い評価を獲得し、1998年に東京芸術大学先端芸術表現科の設立に主任教授として参画した。2005年にはアーティストでありながら横浜トリエンナーレの総合ディレクターとして大規模な国際展の企画を手がけた。2006年以降、活動の拠点をフランス・パリに移し、パリ国立高等芸術学院にて教授職に就く。アーティストとして欧州を拠点に精力的な活動を展開し、その作品は、アートにとどまらず、建築や都市計画、歴史、社会学、日常的なコミュニケーション、さらには医療といった分野にも及んでいる。

ウェブサイト:川俣正

中野信子

1998年に東京大学工学部応用化学科を卒業し、2008年東京大学大学院医学系研究科、脳神経医学専攻博士課程を修了。同年に、フランス国立研究所にて博士研究員として勤務し、2010年に帰国。研究・執筆を中心に活動したのち、2013年からは東日本国際大学客員教授、横浜市立大学客員准教授に就任し、2015年、東日本国際大学教授に就任。
現在、脳科学や心理学をテーマに研究や執筆・講演活動を精力的に行っている。科学の視点から人間社会で起こりうる現象及び人物を読み解く語り口に定評がある。

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配信URL
https://www.youtube.com/watch?v=aO0iA4DLUo0

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